自由遊戯黙示録

フリーゲーム/インディーズゲームをディープに語る

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Bio_100%:フリーゲームの伝説

かつて、Bio_100%という伝説があった。

時代はMS-DOS、PC-9801というコンピュータが「国民機」として日本に普及し、
「Nifty-Serve」「PC-VAN」といったパソコン通信サービスが世に広がり始めたころ。

日本最強と謳われたゲームクリエイター集団があった。

bio100_00.jpg

それが『Bio_100%』である。

『Bio_100%』は1991年、フリーソフトウェア作者のalty、metys、羊男らが設立。
そこにグラフィック担当のなのれー(nano-Ray-speX)、音楽担当のfin,NEWというように多方面からメンバーが集まった。
彼らは製作者が作りたいものを作り、ユーザーとはその楽しみを共有するというスタンスのもと、パソコン通信「アスキーネット」を中心として活動を行った。

彼らBio_100%はPC-9801上で動作する高品質なフリーゲームをリリースし続け、その名をパソコン通信上に、パソコンユーザー達に轟かせることになった。


そんな彼らの代表作が、愛の大戦艦シューティング『Super Depth』だろう。

bio100_01.jpg

『Super Depth』は、戦艦ヤマボクを操作し、多方面にわたる戦いを展開しながら第2の地球を目指すシューティングゲームである。

bio100_02.jpg
・対潜戦では、敵潜水艦の先を読んでの爆雷投下が重要

bio100_03.jpg
・対空戦では、激しい爆撃に対する回避行動が重要

bio100_04.jpg
・宇宙戦では、左右から出現する敵に対しての臨機応変さが重要

bio100_05.jpg
・ボス戦では、的確に攻撃に対処しつつ敵の弱点を突く正確さが重要

と、ひとつのゲームでありながらバリエーション豊かなシーンが展開される。
適度なランダム性も相まってプレイが単調になりにくく、飽きさせない。
高水準のグラフィックと、BEEP音でありながら勇壮に奏でられるBGMがそれに彩を添える。

まさに傑作と言うべきこの作品は、第1回フリーソフトウェア大賞・アミューズメント部門の受賞作品となった。


また、彼らのことに触れる上では『戦国TURB』も欠かすことの出来ないタイトルだ。

bio100_06.jpg

『戦国TURB』(せんごくたーぶ)は、諸行無常感溢れる、ねこ軍とひつじ軍によるリアルタイム合戦シミュレーションゲームである。

bio100_07.jpg
・らいよん惑星の各地を転戦

bio100_08.jpg
・くまやうさぎを説得し、ねこにする

bio100_09.jpg
・妖精たいにゃんは薬になる

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・会敵!阿鼻叫喚の乱戦が繰り広げられる

この『戦国TURB』は長い時を経て、SEGAのゲーム機Dreamcastでリメイク版が発売されるという数奇な運命を辿っている。
(http://turb.dricas.ne.jp/)
そのためDreamcast版でタイトルをご存知の方もいるだろう。


そのほか、彼らはアクションゲームを中心とした良質なラインナップを展開していった。

bio100_11.jpg
・2Dラジコンレース『CarII GRANDPRIX』

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・タイムトライアルシューティングシリーズ(写真は『NyaHaX'93』)

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・マウスアクション『Moglar』シリーズ(写真は『FLIXX』)

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・3Dレース『ろりろりローリング』(写真は『ROLLING95』)

bio100_15.jpg
・対戦型戦車アクション『TWINS』(写真は『TWINS2』)

bio100_16.jpg
・ホバリングアクション『Check Bell』

bio100_17.jpg
・天動説戦車アクション『GOGGLE』シリーズ(写真は『SUPER SUPERTAN』)

etc,etc...


その質と人気の高さゆえに、彼らBio_100%単独によるムックが2冊も発行されている。
『Bio_100% ゲームコレクション』がそれだ。

bio100_18.jpg
・筆者所有の『Bio_100% ゲームコレクション』2冊。

このムックには、彼らの作品が入ったフロッピーディスクに、各種ゲームの解説やヒント、そして彼らBio_100%メンバーによる座談会などが収録されている。
今でこそゲームクリエイターたちの顔がメディアに出ることはごく当たり前のことだが、この当時としてはなかなか珍しいことではないだろうか。


やがて時代がMS-DOSからWindowsへ、パソコン通信からインターネットへ移るにつれて、Bio_100%ブランドによるゲームのリリース本数自体は少なくなったものの、「WinG」「DirectX」といったゲーム開発環境の推進に注力。
Bio_100%代表のalty氏は一時MicroSoftに在籍し、「DirectX」の開発にも関わっていたことがあるという。
今日のインディーズゲーム開発環境は、Bio_100%がいたからこそ成り立っていると言っても良いだろう。

フリーゲームの、いや、ビデオゲーム全体の歴史の中で、Bio_100%を抜きにして何かを語ることなど到底できることではないのである。

故に、このblogの序文にかえて、Bio_100%という伝説を記す。


・関連リンク
Bio_100%
http://bio100.jp/

Bio_100%- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/Bio_100%25

Vector(ソフトウェアライブラリ内で一部ソフトがダウンロード可能)
http://www.vector.co.jp/

ドワンゴ(Bio_100%メンバーがスタッフとして関わっている)
http://dwango.jp/

ANODOS(altyこと森 栄樹氏が代表取締役を勤めている)
http://anodos.co.jp/

metys
http://takekoshi.com/moon/

羊男
http://www.hi-ho.ne.jp/hitsuji/

なのれー
http://nanoray.and.or.jp/

サンディー恋塚
http://www.ss.iij4u.or.jp/~koizuka/
http://d.hatena.ne.jp/koizuka/

NEW
http://noridon.seesaa.net/


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テーマ:無料ゲーム紹介 - ジャンル:ゲーム

  1. 2007/04/08(日) 14:53:55|
  2. フリーゲーム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<撃破伝:実験要素と本質主義の両立 | ホーム | 旧型パソコンのフリーゲームをWindowsにて動作させる(3):PC-9801編>>

コメント

Bio_100%新サイト来ましたね。
  1. URL |
  2. 2008/08/10(日) 12:03:43 |
  3. 丼 #-
  4. [ 編集]

Bio_100%の作品はゲーム性の多くは過去のゲームへのオマージュ、模倣が底にあったと思います。恐らくは、ACや家庭用に存在するゲームをPCで再現する、といった意義があったのでは?と捕らえています。

もうひとつ。音楽と効果音について。スーパーディプスやメッシュはBeepミュージックの、か~2グランプリとツィンズ2のメタリックな音は、歴史を動かす力があったと思います。

か~2のライド、スラップ、そしてホーンの音は今でも忘れる事はできません。嵐のサキソフォンよりも格好いいです。
  1. URL |
  2. 2007/04/13(金) 13:15:26 |
  3. will #-
  4. [ 編集]

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