自由遊戯黙示録

フリーゲーム/インディーズゲームをディープに語る

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アンディー・メンテ:不可解なる存在

現在、フリーゲーム界において最も長くコンスタントに活動しており、著名なゲーム作者は誰か?
そう問われたならば、まず「アンディー・メンテ」の名前が挙がるだろう。

「アンディー・メンテ」は1997年2月に発足したゲーム・レーベルである。
活動開始からの作品数は100作を超え、さらにそのほとんどがメンバーのジスカルド氏一人によって製作されている点も驚異的だ。
ゲームの製作ペースでフリーゲーム界に並ぶものは恐らく居ないだろう。

ジャンルも多岐にわたるが、中でもアンディーメンテが得意とするのは、キャラクターの育成やアイテムの収集・合成を主軸とした、じっくりと時間を掛けてプレイするタイプのRPGや経営シミュレーションゲームである。
アンディー・メンテ製RPGの特徴として、一般的なRPGに見られるフィールドが存在せず、ひたすら「歩く」ボタンを押すことでゲームが進展すること、「得点」の概念が存在すること等が挙げられる。

am_stardance.jpg
・『スターダンス』

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・『ライヂング★スター』シリーズ

am_rs.jpg
・『アールエス』

am_lovewrap.jpg
・『ラブリー・ラッピング』

am_sumire.jpg
・『スミレの花』

そのほかにも様々なミニゲームや、デスクトップ・アプリケーションをリリースしている。
近年の作品の中には縦スクロールシューティングゲームも見られる。

am_zerocat.jpg
・『0次元キャットアルマゲドン』

am_chated.jpg
・『チャッティド・カード』

am_horuhoru.jpg
・『ほるほる』

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・『スペースクウィーン』


もうひとつアンディー・メンテ製ゲームで特筆するべきことは、その世界観だ。
まず始めに眼に飛び込んでくる、Windows標準付属のペイントソフトを駆使したと思われるビジュアル群はあまりにもインパクトが強い。
更には、アンディー・メンテの各作品はSF的な世界観の元で繋がっており、特にコードウェイナー・スミスをはじめとするSF小説からの引用が顕著である、とされている。
しかし、銀河系を股にかけつつも、剣や魔法といった中世風ファンタジーの要素も混ざっており、かと思えば攻撃方法が「でこぴん」であったり回復アイテムが「スティックパン」であったりと、その不可解さではパブロ・ピカソの絵画を遥かに超える。
製作されたゲームの中には、次元の歪みがそのまま具現化してしまったような不条理な作品も多い。

am_victory.jpg
・『ビクトリー』シリーズ

am_misa.jpg
・『ミサ』

女性向けの男性同性愛要素を含んだ作品もあり、『ウトナと3人の騎士』や、
『ジスロフ帝国の興亡』『自給自足』『怪盗プリンス』等の一連のシリーズなどがこれに該当する。
また、そうした要素を持つ有料の成人向けゲームも作成・販売している。

am_zisoku.jpg
・『自給自足』


かように独自の世界を築いているアンディー・メンテ製ゲームだが、その最大の難点は「取っ付きの悪さ」に尽きる。
ある種の毒々しさすらある絵と、意図的なものと思われる大量の誤字脱字、難解で内輪受けの雰囲気も感じさせる世界観は、もはや他人に理解させないことを目的としていると疑わざるを得ない。

また、膨大なプレイ時間を必要とする、ゲーム中のパラメータ等の要素に対する説明が少なく何をすれば良いのかが分かり難い、取れるアクションの少なさの割にランダム要素が異常に強く戦略性に欠くなど、プレイ上の快適さやゲーム・バランスもお世辞にも良好とは言いがたい。

アンディー・メンテのゲームは第一印象の時点から人を選ぶことは疑いようがない。


恥ずかしい話ながら、フリーゲームを伴侶に長年連れ添っている筆者ですらも、アンディー・メンテの名がフリーゲーム界隈では有名なブランドとして通っているにも関わらず、その雰囲気から手を出すことに抵抗があり、当blog内で取り上げるために初めてアンディー・メンテ製ゲームに触れた次第なのだ。

一人のヘビー・ゲーム・プレイヤーとしてアンディー・メンテ製ゲームを見てみると、アンディー・メンテ製ゲームは傍目につまらなく見える。
また実際にプレイしてみても、システム面で他のビデオゲームに見られないような強烈なアイデアがあるわけでもなく、展開も致命的なまでに単調で没入できず、マウス操作に疲れて投げ出したゲームが大半だった。

知恵を絞るわけでも、指先を駆使するわけでも無く、ただひたすらクリックに時間を掛けるだけの行為を世間では「やりこみ」と呼称するのだろうか?
そんな疑問が先に来てしまったのだ。

唯一、筆者の心の琴線に触れたのは『AIRAM EVA』(アイラム・イヴ)だろうか。

am_airam00.jpg


am_airam01.jpg
・『AIRAM EVA』。医療現場という題材は馴染みやすく、そして壮絶。


アンディー・メンテのゲームは良くも悪くもカルト的であり、ありていに言ってしまえば「これはひどい」級のクソゲーばかりである。

だがそれは恐らく、アンディー・メンテのゲームが逆説的にフリーゲームでなければ出せないゲームであり、その発狂したセンスと相まって”アンディー・メンテにしか創り得る事のできないゲーム”である事には間違いないのだろう。



・関連リンク
アンディー・メンテ
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/7104/main/

アンディー・メンテ - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%86

Vector(ソフトウェアライブラリ内でソフトがダウンロード可能)
http://www.vector.co.jp/vpack/browse/person/an016116.html

魔王14歳の幸福な電波 - 月姫・東方・ひぐらしに並びうる同人ゲームは既に公開されている
http://d.hatena.ne.jp/Erlkonig/20060424/1145808562

SISTER攻略(にかこつけてAMの世界観を網羅してみようと試みる)Wiki
http://www3.atwiki.jp/sister/

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テーマ:無料ゲーム紹介 - ジャンル:ゲーム

  1. 2007/07/16(月) 01:42:19|
  2. フリーゲーム
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<Pendulumania:マウス操作の妙 | ホーム | さめがめ:語られることなき偉業>>

コメント

↑非常によくまとまってると思いました。
私も果てしないようなやりこみには疑問を持って、投げ出してしまいました。
ただ、初見殺しのゲームであっても、アンディーメンテのなんともいいようのないカオスな世界観に
取り憑かれるというか、引き込まれてしまう人も多いのではないでしょうか。本当に不思議です。
  1. URL |
  2. 2010/12/31(金) 19:07:41 |
  3. #-
  4. [ 編集]

自分の事コアゲーマーって言っているようだけどそうか?
ただのモエゲーオタにしか見えないんだが。
  1. URL |
  2. 2009/10/19(月) 11:39:13 |
  3. #-
  4. [ 編集]

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