『PC-9801』シリーズは、1982年から約15年にわたってNEC社が発売していたパーソナル・コンピュータである。
Windowsが普及するまでは、日本国内では「国民機」とまで呼ばれるほどの爆発的なシェアを誇っていた。
それゆえ残されているソフトウェア資産も非常に多く、日本国内のパソコンゲーム文化の形成にも大きく影響した。
フリーゲームにおいても、Bio_100%をはじめとする作家達がこのPC-9801シリーズで作品を制作していた。
PC-9801用ソフトウェアをWindows上で動作させるには、下記のものを用意する。
・PC-98エミュレータ
代表的なPC-98エミュレータとしては、『
T98-Next』、『
Neko Project 2』、『
Anex86』などが挙げられる。
なお、これらは実機のBIOSを用意せずとも動作可能である。
・オペレーティングシステム
正規の「PC-9801用MS-DOS」が用意できれば一番良いが、現在では入手は困難と思われる。
そこでPC-98用MS-DOSと互換性のあるフリーDOS『
GR-DOS』、『
FreeDOS(98)』 などを利用する。
ただし互換DOSでは、全てのソフトが動作するとは限らない点に注意すること。
・ディスクイメージ作成用ツール
PC-98エミュレータ上では「ディスクイメージ」でデータを遣り繰りする。
ディスクイメージを操作するために『
DiskExplorer』を利用する。
その他、実機で利用していたフロッピーディスクを利用したい場合、
1.2Mbyteフォーマットのフロッピーディスクを読み込むことのできるドライブを用意し、
エミュレータ用ディスクイメージへの変換作業をする必要がある。
○ゲーム用ディスクイメージを作成する1.『DiskExplorer』、互換DOS、ゲーム本体をそれぞれダウンロードし、解凍しておく。
ここでは互換DOSとして『FreeDOS(98)』、ゲームは
オニオンソフトウェア『ザルバールの蒸留塔』を利用して解説する。
『FreeDOS(98)』をインストール済みのディスクイメージは以下のWebサイトにて入手可能である。
与太ラボ MS-DOSを用いずにPC98のゲームを動かす
http://yotama.blog84.fc2.com/blog-entry-3.html2.『DiskExplorer』を起動。
3.『DiskExplorer』で『FreeDOS(98)』の入っているディスクイメージを読み込む。

・ディスクイメージ(HDDImage.HDI)を読み込んだところ
4.メニューバーの「ファイルリスト(F)」から「外部ファイルの書込(I)」を選択。
ゲーム本体のファイルを指定し、ディスクイメージにゲームファイルを書き込む。

・ゲームファイルを選択する

・ファイルがディスクイメージ内に追加される
○自動起動バッチファイルを作成するディスクイメージ内に自動起動バッチファイルを作成しておくことで、
ゲームを起動する際、コマンドプロンプトからゲームのコマンド名を入力する手間を省くことができる。
5.メモ帳を開く。
6.ゲームの実行ファイル名を記述する。

・ここでは「zar」とだけ入力
7.ファイルを「autoexec.bat」の名前で保存する。

・「autoexec.bat」を保存する。ファイル形式に注意
8.『DiskExplorer』を使い、ゲーム用ディスクイメージに「autoexec.bat」を書き込む。
○『T98-Next』にてゲームを起動する9.『T98-Next』を起動。
10.「運用」タブ、「DISK」タブを選択する。
11.ランプ横の枠をクリックし、ゲーム用ディスクイメージを選択する。

・ディスクイメージを指定する
12.「電源」ボタンを押してエミュレーションを開始する。
上手くいけば、ゲームが自動的に立ち上がるはずだ。

・『ザルバールの蒸留塔』が起動したところ
Webサイト「
ひよりの家」にて『T98-Next』や『DiskExplorer』の利用法が解説されているので、そちらも参考にするとよいだろう。
フリーゲームに関しては、ソフトウェア・ダウンロード・サイト
VectorのMS-DOS用ソフトウェアのコーナーから探すことができる。
また、『
鋼鉄銃娘』や『
メタ女』など、PC-9801用ディスクイメージが公開されている同人ゲームも存在する。
※エミュレータについての説明は、下記Wikipedia記事を参照して下さい。
エミュレータ (コンピュータ) - Wikipedia※免責事項
市販ソフトウェアやBIOSの違法なコピー(インターネット上でのアップロード・ダウンロードを含む)は
著作権法の侵害となり、刑事罰などが科せられる可能性があります。
あくまでも合法的な範囲でのエミュレータの利用を心掛けてください。
この記事によっていかなる損害を負った場合であっても、本記事の筆者は関知いたしません。
- 1995/01/01(日) 00:00:03|
- 不定期コラム
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