自由遊戯黙示録

フリーゲーム/インディーズゲームをディープに語る

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自由遊戯・紀元零年

今日では様々な開発者によって多種多様なフリーゲームが製作・公開されている。
しかし、こうしたフリーゲームの起源は一体どこにあるのだろうか?
フリーゲームがいつ生まれたのか、それを辿ってみることとする。


まず、そもそものコンピュータ・ゲームの始まりを見てみよう。
それは1950年代まで遡る。

1952年、ケンブリッジ大学院生が同校に設置されたコンピュータEDSAC用に『OXO』("○×ゲーム")を製作しており、これが画面が残っている中では最古のコンピュータゲームとされる。 (wikipedia日本語版記事

また、1958年には物理学者ウィリアム・ヒギンボーザム(William Higinbotham)が、オシロスコープを利用したテニスゲーム『Tennis for Two』を作成している。 (wikipedia日本語版記事

Youtube - Tennis For Two - The second ever computer game

『Tennis for Two』は米国ブルックへブン国立研究所の一般展示用に製作され、コンピュータ研究者以外にも公開された「世界初のテレビゲーム」として有名である。
無料でプレイすることができたため、この『Tennis for Two』をフリーゲームの起源と捉えることも可能ではある。
しかし”研究所の展示用”という事で、実際に展示に赴いた人しか遊ぶことができず、フリーゲームが持つ独特の文化形態からは若干趣向が異なっている、ともいえるだろう。



より現在のフリーゲームに近い存在といえるのが、『Spacewar!』になるだろう。 (wikipedia日本語版記事
『Spacewar!』は1962年、マサチューセッツ工科大学のスティーブ・ラッセル(Steve Russell)ら「テック模型機関車クラブ」によって製作・公開された。
DEC社の「PDP-1」というコンピュータ上で動作する、対戦専用のシューティングゲームである。

YouTube - Spacewar! on the PDP-1


1961年、DEC社によってPDP-1コンピュータがMITに供与され、コンピュータの解析に血眼をあげる人々―――いわゆる"ハッカー"―――を生み出した。
ラッセルや彼の仲間達もそうした人々の内のひとりで、PDP-1のデモンストレーション用プログラムとして『Spacewar!』を作成した。
ラッセルの作成した『Spacewar!』のひな形は素朴なものだったが、彼の仲間達によって様々なアイデアが付与されていった。

1962年、セミナーにて『Spacewar!』のデモンストレーションが行われ、学生や研究者から大きな評判を集めた。
セミナー後、『Spacewar!』の権利をどうするかという課題があったが、ラッセルは最終的に『Spacewar!』を、コピーや改造を自由に行うことのできるパブリック・ドメイン形式で公開することにした。
これによって『Spacewar!』は全米各地の大学に広まり、『Spacewar!』のプログラムがインプットされた紙テープは各地のPDP-1の横に備え付けられ、そこからハッカーたちによってゲームに更なる改良が施されていった。

この『Spacewar!』からは、次のような特徴が見てとれる。

○自主制作性
 (大学生の小規模なグループによって製作された)
○非営利目的
 (主に技術的な修練や私的な余興を目的として製作された)
○特徴的な流通体系
 (記憶媒体を通して”人づて”に配布された。
  また、無償なため簡単に入手でき、誰でも自由に遊ぶことが出来た)

こうした特徴は、まさに現在のフリーゲームにおいても見られる特徴そのままであると言える。
フリーゲームをフリーゲームたらしめるものは、その誕生当初から既に宿っていたのである。

『Spacewar!』を実際にプレイしてみたい方は、Javaアプレット製PDP-1エミュレータ上で動作する『Spacewar!』があるので、そちらを試して欲しい。


なお、『Spacewar!』の魅力にほれ込んだノーラン・ブッシュネル(Nolan Bushnell)という学生が、その後『Spacewar!』をアレンジした『Computer Space』を業務用ビデオゲームの第一号として世に送り出し、更にはAtari社を創設して『Pong』を発売、ビデオゲーム・ビジネスの礎を築いていくことになるが、
それはフリーゲームとは関係の無い余談である。



フリーゲームの起源を辿るうえで重要なゲームがもうひとつある。
1976~1977年にかけて、ウィリアム・クラウザー(William Crowther)とドン・ウッズ(Don Woods)により製作された『Colossal Cave Adventure』、あるいはただ単に『Adventure』とも呼ばれるゲームである。 (wikipedia英語版記事

『Colossal Cave Adventure』は、ゲームが全て文章で構成されており、小説のように提示されたテキストに対して、自身の行動を単語で入力していくことでゲームを進めていく。
”テキスト・アドベンチャー・ゲーム”、あるいは"interactive fiction"と呼ばれているジャンルのゲームの元祖である。

『Colossal Cave Adventure』は、現在のインターネットの前身にあたる電子通信ネットワークとして知られている「ARPAnet」上で配布され人気を博した。
また、非常に難解なゲームだったことも手伝って、ネットワーク上などで本ゲームについての様々な議論が起こったようである。
言わば”ネットワーク配信された”フリーゲームの先駆け的な存在といえるだろう。

『Colossal Cave Adventure』については、本家Webサイトでソースコード(原本)などが公開されているほか、まるひろ氏による日本語訳版も存在し、現在でも遊ぶことができる。

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テーマ:無料ゲーム紹介 - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/06/24(火) 20:46:18|
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