自由遊戯黙示録

フリーゲーム/インディーズゲームをディープに語る

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

ディアドラエンプティ:風の果て、空の果て

どうやら筆者という人間は、”空への情景を描いたシューティング・ゲーム”というものに滅法弱いものらしい。
過去に当blogにて取り上げた中嶋静六『cloudphobia』や橙汁『スグリ』、また記事として取り上げてはいないもののY.ABE『電子鳥』などの作品には大層心動かされてきた。

そして今回取り上げる作品もまた、そうした”ソラ”へ連なる作品のひとつである。

ふろーずんおーぶ『ディアドラエンプティ』。

diadra_00.jpg


『ディアドラエンプティ』を開始してまず驚くのが、2Dシューティングゲームとしては破格のXGA解像度(1024x768ドット)10画面分以上にわたる広大なフィールドだ。
かつてこれほどまでに「空が広い」と感じる2Dシューティングゲームが、他にあっただろうか?

diadra_01.jpg
・画面写真をクリックすると原寸大になります

この広大な空を縦横無尽に飛び回り、敵を倒していく。
敵を倒すことでコインが出現し、それを集めることでステージの合間に買い物を行い、自機である飛龍をパワーアップさせることが出来る。

diadra_02.jpg
・光る緑色の球体がコイン。頑張って集めよう

diadra_03.jpg
・買い物ではできるかぎりのパワーアップを図りたい

左右任意スクロール、買い物でパワーアップといった基本的なゲーム・システムはセガ社『ファンタジーゾーン』からのオマージュと言える。
作者であるicewind氏自身も『ファンタジーゾーン』からの影響を各所で述べているが、『ファンタジーゾーン』のスタイルを持つシューティングゲームがほとんど見受けられない事も手伝い、『ディアドラエンプティ』もまた類を見ないタイプのシューティングゲームに仕上がっている。



本作の見所はやはり「ターボによる高速移動」に尽きる。
広大な空であっても、「ターボ」の存在によりあっという間に移動することができるようになっている。
そして、ターボ使用時に発生する飛龍の翼のエフェクトは「飛龍が空を飛び戦う」という本作の世界観に非常にマッチしており、これを見るためだけにでも本作をプレイする価値があると、そう断言できる。

diadra_04.jpg


また、このターボの翼のエフェクトには攻撃判定が存在しており、一種の近接攻撃としても機能する。
威力も高く、通常のショットではフォローしにくい真上・真下方向への攻撃として活躍する。

diadra_05.jpg
・飛龍の翼は空を切るのみに非ず

更に、一定時間攻撃を行わないでいると「羽チャージ」状態となり、「羽チャージ」状態でのターボには無敵が発生する。
羽チャージを駆使しての弾幕の突破は、敵の攻撃が苛烈を極める後半ステージでは必須のテクニックとなる。
巨大なボスキャラクターとの対決では、圧倒的な攻撃力と圧倒的な機動力がぶつかり合う激しい戦いが繰り広げられるのである。

diadra_06.jpg
・自機の周囲に緑色のリングが発生したら「羽チャージ」状態の合図

diadra_07.jpg
・突っ込め!

diadra_08.jpg
・逆サイドへ一気に離脱。隙間を縫い反撃に転じよう

「ターボ」は攻防速全ての要素を兼ね備えた、まさに本作の象徴とも言うべき存在だ。



もうひとつ特筆すべき点としては「オートディフェンダーシステム」の存在が挙がるだろう。

「オートディフェンダーシステム」とは、一定時間で自動回復するバリアが張られており、1回被弾した時点でバリアが剥がれ、もう1回被弾した時点ではじめてダメージとなる。
言い換えれば「連続で被弾しなければダメージとはならない」という事である。
その際、先述の「羽チャージ」状態ならばバリアの回復速度が上がる。

diadra_09.jpg
・一度被弾しても、バリアが無くなるだけ

diadra_10.jpg
・粘って敵の攻撃を避け続ければ…

diadra_11.jpg
・バリアが復活してくれる

2Dシューティングゲームの暗黙の了解となっている事項のひとつに”残機制”がある。
これは1回被弾したら1ミスという、いたって単純でわかりやすりルールだがストイックでもあり、不慣れなプレイヤーにとってはストレスを感じる部分ともいえる。
またアクションゲームなどのように体力制を採用している作品もあるが、こちらは被弾に寛容なかわりに、残り体力に物を言わせた強行突破が通用してしまうという問題も抱えている。

そこに至り『ディアドラエンプティ』の「オートディフェンダーシステム」は、被弾そのものに対しては緩くありながらもプレイ中の緊張感が持続される、いわば残機制と体力制の利点を相掛けしたシステムになっている。
また、任意スクロール方式である事から生じる、自機後方からの突発的な攻撃や接近戦での衝突事故などの理不尽さを「オートディフェンダーシステム」が吸収している形となり、本作の目立たないながらも優れた要素と言える。



『ディアドラエンプティ』には、ゲームのプレイ状況を記録する実績システムや、プレイを重ねるごとに段階的に解除されていく豊富なオプションが存在している。
これにより、プレイヤー自身の工夫で様々なな遊び方ができるようになっている。
通常のプレイに飽き足らなくなった際は、実績の取得を目指していくとまた楽しめるだろう。

実績システムはマイクロソフト社のXBox360に搭載されて以降、いわゆる”やり込み”の度合いを示すものとしてゲーム・プレイヤー達に受け入れられつつある。
実績システムは今後、商業ゲーム・自主製作ゲームを問わず、ビデオゲームにおけるトレンドのひとつとして様々なゲームに搭載されていく事が予想される。

diadra_12.jpg
・自機の武装もプレイを重ねるたびに増えていく

diadra_13.jpg
・普段は英語で表示される字幕を日本語化。一種の演出とも取れる、心憎いオプション

diadra_14.jpg
・”買い物をしない”ことで得られる実績「STRONG WILL」



―――なぜ自分は、こんなにも空に焦れているのだろう?

思えば一時は、空ばかりを見上げて過ごしていたような気がする。

カメラなんかでは収まらないくらいに、どこまでも、どこまでも広がっていて、
対する自分は、どこまでもちっぽけな存在で。

透き通ったその色は、どこか悲しみを湛えていて。

そんな空を見上げて、一体何を思っているのだろう?


いや、
何も思いたくないのかもしれない。
自分を覆うしがらみを、ほんの一時だけでも取り外して、

ただただ、悲しみにうちひしがれていたいだけなのかのもしれない。

風より無垢になれるでしょうか。星より儚く泣けるでしょうか。


そんな一節を思い浮かべる。

風に心を投げとばす。
目の前一面に広がる青空に向かって。

きっとどこかで、空っぽでありたいと―――そう願うのだろう。




○関連リンク

ふろーずんおーぶ
http://www.h7.dion.ne.jp/~icewind/yuki-usa/

DiadraEmptyWiki
http://www.7-iro.org/dewiki/

DiadraEmpty scoreboard
http://www.7-iro.org/des/

スポンサーサイト

テーマ:無料ゲーム紹介 - ジャンル:ゲーム

  1. 2008/11/15(土) 02:32:00|
  2. 同人/インディーズ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<特攻空母ベルーガ:マイコン時代の申し子達 | ホーム | Cactus:サイバネティック潮流>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://frgrgnd.blog99.fc2.com/tb.php/56-04d4a8c5
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

Tacashi

Author:Tacashi
E-Mail:tacashi11@hotmail.com
ゲームを通じることでしか言葉を紡げない不器用な男

"but, I'm still a gamer."

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

ブログ内検索

カテゴリー

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

フリーゲーム関連リンク

Vector
窓の杜
フリーソフトで面白いゲーム まとめページ保存版
フリーソフトで面白いゲーム まとめサイト (frgm.jp)
PCで出来る2Dシューティング(STG)総合スレまとめページ
おまえら土日までに一本ゲーム作るスレ - ほぞんサイト
ふりーむ!
フリーゲーム夢現
ケセラセラ
サニーガール
フリーソフト超激辛ゲームレビュー
newStage
同人ど~らく
Acid-Play
Freeware Games.net
Fullgames.sk
Lithium Leaf
the2bears.com
TIGsource
IndieGames.com - The Weblog
IndieFAQs

月別アーカイブ

ブログパーツ

あわせて読みたい




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。