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フリーゲーム/インディーズゲームをディープに語る

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BulletML トリロジー:弾幕フリーク達の夢の跡

シューティングゲームの話が続いているが、ご容赦願いたい。
インディーズ・ゲーム・クリエイター達には2Dシューティングゲームを愛好する人々が多く、この2者はどうにも切っても切れない関係にあるのだ。

そんな、シューティングゲームを愛好するクリエイターの代表格がABAだ。

2006年末に米MTVからのインタビューを受けるにまで至った(http://indygamer.blogspot.com/2006/12/kenta-cho-mtv-interview.html)、
世界で最も注目を集めているインディーズ・ゲーム・クリエイターのひとり、長 健太こと"ABA"。
そのABAが国内外から熱い視線を受けるきっかけとなったのが『Noiz2sa』である。


bulletml00.jpg


『Noiz2sa』は、アブストラクト(抽象的)なグラフィックが特徴の縦スクロール型シューティングゲームである。

システム的にはボンバー(緊急回避)こそ無いが、いたってスタンダードな2Dシューティングゲームのものとなっている。
やや特徴的な点としては、敵の爆発に巻き込まれた敵弾は得点アイテムに変化する点である。
これを上手く利用すれば、弾を消してある程度回避を楽にすることができる。
得点を稼げば残機も増やせるため、これを利用しない手は無い。

bulletml01.jpg
・爆風で弾を消すと得点アイテムになる

bulletml02.jpg
・得点アイテムだらけ。ジャンジャンバリバリ


『Noiz2sa』が製作されるにあたり、XMLをベースとした"弾幕記述言語"「BulletML」が同時に開発されている。
敵の弾幕はこのBulletMLで記述された弾幕からランダムに組み合わされ、発射される。
この中にはいくつかの有名商業シューティングの弾幕を再現したものがプリセットされているほか、ユーザー自身が弾幕を記述し使用することも可能となっている。

また、このゲームにおいて特筆に値するのがエンドレスモードの存在である。
エンドレスモードは残機切れでゲームオーバーになるまでひたすらプレイを続けるモードで、先のレベルに進めば進むほど敵の攻撃が熾烈になる。
前述のBulletMLの使用により敵の攻撃パターンがほぼ無限に生成できるがゆえに実現できたモードであると言える。

bulletml03.jpg
・自動生成される猛攻に対し全神経を集中させ回避せよ

図形で構築された世界とループミュージックはテクノを感じさせる。
ひたすら敵を撃ち、ひたすら弾幕を潜り抜け、ひたすら得点アイテムを吸い上げる、その際限なく続くトリップはサイバードラッグと形容するのがふさわしい。


『Noiz2sa』の次にリリースされたのが『rRootage』である。

bulletml04.jpg


『rRootage』はボスとの対決がメインに据えられており、弾幕以外にもボスの形状が自動生成で作成される。
通常のゲームモードと、商業シューティング『斑鳩』『サイヴァリア』『ギガウィング』をそれぞれ模した計4種類のモードでゲームをプレイすることができる。

bulletml05.jpg
・ショット&ボンバーの通常モード

bulletml06.jpg
・敵弾にかすって無敵ゲージを貯めるPHYモード

bulletml07.jpg
・白と黒の2色を使い分けるIKAモード

bulletml08.jpg
・反射バリアを搭載するGWモード


『Noiz2sa』『rRootage』に続くのが、3作目『Persec47』。

bulletml09.jpg


『Persec47』は『Noiz2sa』のエンドレスモードを踏襲。
ロールショット・ロックショットの2タイプの特殊攻撃を選択できるようになっている。
ゲームスピードも早くなっており派手でアップテンポに仕上がっている。

bulletml10.jpg
・自機の回りで回るロールショット。溜め撃ち式の貫通弾

bulletml11.jpg
・正面の敵を捕らえるロックショット。ホーミング・レーザー


この「BulletML」3部作は抽象的なグラフィック、比較的初心者から上級者まで遊びやすいレベル設定に加えて、日本国内のフリーゲームとしては珍しく英語の説明書も完備されているため、国際的にもプレイされ、高い評価を受けている。
現在ABAは国際的な2Dシューティングゲームの第一人者として捉えられるようになった。

しかし、『Nois2sa』登場時のインパクトこそ強烈であったが、『rRootage』『Persec47』についてはどちらも『Nois2sa』を若干変化球にしただけに過ぎず、「BulletML」を試験するために作られたという色合いが濃い。
二番煎じ、三番煎じであると言われても仕方がない所だろう。



2Dシューティングゲームは「シューター」と呼ばれる愛好家が少なからず存在しながらも、商業レベルでは斜陽化が叫ばれている。

当然である。

現在のシューティングの主流となった弾幕型シューティングは画面を見づらくし、初心者に「何をどうすればいいのかわからない」という印象を与えてしまう。
にも関わらずマニア向けに弾幕ばかりが追求される。見た目だけでなく実際の難易度も際限なく上がり、初心者はますます離れていく。
また、ショット&ボンバーのスタイルに固着し新味を取り入れることもしてこなかった。
ゲームシステムの面で見ても発展性が失われてしまっていて、プレイヤーに「どれを遊んでも同じ」だと思わせてしまう。

『Nois2sa』に対する『rRootage』『Persec47』がそうであるように。

確かにシューティングゲームは楽しい。
しかし、工夫を忘れたゲームは死んでゆくものだ。
弾幕シューティングを省みるに、「弾幕愛好家による」「弾幕愛好家のためだけの」弾幕シューティングがフリーゲーム、インディーズゲームを舞台に縮小再生産されている傾向がある。
中には弾すら撃たず、ひたすら避けを練習するソフトまで存在している。
そして、そういった縮小再生産の為に作られたのがまさしく「BulletML」なのである。


BulletML、それは弾幕フリーク達の夢の跡。


・関連リンク
ABA Games
http://www.asahi-net.or.jp/~cs8k-cyu/

真性引き篭もり / For A TUMIKI Fighter
http://sinseihikikomori.bblog.jp/category/aba/

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  1. 2007/04/22(日) 12:21:33|
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